離乳食のタイミングはいつ?初心者ママに優しいはじめの目安
- 鈴木 ひかり 管理栄養士
- 7月5日
- 読了時間: 7分

今や調べれば情報をすぐ手に入れられるようになりました。
その分ありふれた情報、本屋さんに行けばたくさんある離乳食本、
どれを選んだらいいかわからない…
そんな方に、まずは離乳食をはじめるタイミングお伝えします。
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離乳食を始める5つのサイン
離乳食の目的
食物アレルギーが心配な方へ
1歳未満にはちみつはNG
1.離乳食を始める5つのサイン
□ 生後5~6か月頃
□ 首のすわりがしっかりしている
□ 食事に興味をもつ
・よだれがたくさん出る
・大人の食事をじっと見る
□ スプーンを舌で押し出さなくなる(哺乳反射の減失)
□ 5秒程度ひとり座りができる
これらが離乳食をはじめる目安となります☺
これらのサインが出てきたら離乳食スタート!
え!!全部はないよ?!まだ始めれない??
あくまでも目安です。
一番大事なのは
「首がしっかり座っている」
食べ物を飲み込むということを覚えていきます。
飲み込むためには食道がまっすぐだと飲み込みやすいですね。
そのため首がしっかり座っていることがポイントです。
最初は赤ちゃんをお母さんの膝の上など支えながら与えると与えやすいですね。
与えてみて舌でスプーンを押し出すようなら
離乳食はまだ今のタイミングでないかも。
哺乳反射といって母乳やミルクを飲むときの本能的な反射ですが
それがなくなってくるタイミングが離乳食のスタートの目安です。
数日お休みしてもう1回チャレンジしてみればOKです♪
スプーンからこぼすこともよくあります。
なにしろ母乳やミルクを飲んでいただけだったのが
食べ物を飲み込むという新しいことを学ぶわけです。
口の横からこぼれてきても
スプーンですくってもう1回口に入れてあげたらOK
嫌な顔されたらそれでおしまいでいいんです。
始まって離乳食、お子さんの様子を見ながら始めていきましょう♪

2.離乳食の目的*
飲み込むこと、噛むことを覚える
いろいろな食材があることを知る
食事は楽しい
離乳食が始まると、準備するのと食べさせるのに必死でついつい忘れがち。
ですが、この目的、ぜひ時々思い出してください。
飲み込むこと、噛むことを覚えて、
いろいろな食材があることを知って
食事は楽しいんだよ。
それが目的なのです。
いろいろな食材は知ってほしいですが、必死になって増やさなきゃ!!
となると作るお母さんが離乳食楽しくなくなってしまいますので、
ゆるゆると増やしていければOKです。
3.食物アレルギーが心配な方へ
離乳食の開始を遅らせても、予防効果はない*
離乳食の開始や食品を与える時期を遅らせてもアレルギーの予防効果はない。
と厚生労働省の授乳・離乳の支援ガイド*にも書かれております。
卵をいつ食べさせよう…と悩む方が多いです。
食物アレルギーが心配で与えていないと、与えるタイミングを逃してしまいます。
ちなみに…
卵黄は離乳食初期から、卵白は離乳食中期から、与えてよいです。
卵が食べれたら、料理のレパートリーが広がり、卵の栄養も摂れます!
食物アレルギーと診断するのは「医師」なのです。
自己判断での除去はおすすめしません。
また、体調によって湿疹が出たりでなかったりする場合もあります。
気になる症状等ありましたら、なるべく早く小児科へご相談ください。
すぐいけないときは写真に撮っておいて
症状やお子さんの様子、食べたものなどメモしておくといいですね。
離乳食は与えるタイミングで与えていきましょう☺
4.1歳未満にはちみつはNG!**
乳児ボツリヌス症予防のため、はちみつは与えちゃダメ
はちみつにはボツリヌス菌が含まれていることがあり、これを赤ちゃんが食べてしまうと、赤ちゃんの腸内でボツリヌス菌が定着・増殖し、乳児ボツリヌス症という感染症にかかってしまいます!
大人の腸内では、ボツリヌス菌が他の腸内細菌との競争に負けてしまうため、通常、何も起こらないとのこと。
赤ちゃんの場合、まだ腸内環境が整っておらず、ボツリヌス菌が腸内で増えて毒素を出すため、便秘、哺乳力の低下、元気なくなる、泣き声がいつもと違う、首のすわりが悪くなる、といった症状を引き起こすことがあります。
たいてい治療してよくなるのですが、亡くなる場合もあります…
(医師が乳児ボツリヌス症として報告した事例は1999 年以降16 例)
この ボツリヌス菌。
ボツリヌス菌が作る毒素は熱に強いので、通常の加熱や調理では死にません。なんてこった!!
1歳未満の赤ちゃんにハチミツやハチミツ入りの食品や飲料は与えないようにしてくださいね!
パンに使われていることも多いです。高級食パンに使われているものもありますね。
パン屋さんで購入するとき、商品のポップにはちみつ入りと書かれているお店も増えましたが、わからないときは店員さんに確認してくださいね。

5.おすすめ資料・書籍
こども家庭庁「授乳・離乳について」
「離乳食スタートガイド」「離乳食ざっくりスケジュール」
わかりやすくポイントがまとまってオールカラーで見やすくておススメです♪
授乳についてのガイドもおすすめ!
ぜひご覧ください♪
教えて!ドクター こどもの病気とおうちケア「補完食・離乳食」
長野県佐久医師会のプロジェクト「教えて!ドクタープロジェクト」
子どもの病気とホームケア、病院受診の目安などをまとめた冊子を作成。
同年12月から市内の保育園34か所を、開業小児科の先生方と協力しながら出前講座を実施。
さらに、その内容を元に無料アプリを作成し、2016年3月に公開。
書籍「赤ちゃんのための補完食入門 改訂版」
相川晴著/川口由美子監修
補完食とは、WHO(世界保健機関)が提唱している、科学的な根拠に基づいた、赤ちゃんの成長に必要な栄養を補う食事のこと。日本でいう「離乳食」のことなのですが、すすめ方に異なる点があるため、混乱するかもしれません。 補完食のすすめ方はどんなふうか、離乳食との違いがわかりやすくまとめられています。
書籍「0~5歳 子どもの味覚の育て方」
とけいじ千絵著
甘味・塩味・酸味・苦味・うま味…5大味覚をしっかり感じるにはどうしていくか。
離乳食から育てる味覚のことが理論と実践がわかりやすくまとめられています。
とけいじ千絵さんですが、エビデンス(科学的根拠)をもとに発信をされています。
年に1~2回講座を開講されています。夜開催なので眠気と戦いながら受講しますが、離乳食や幼児食などいろいろな情報をわかりやすくバサバサと説明して気持ちよく聞くことができます。
気になる方はまずとけいじ千絵さんのInstagramのアカウントをチェックです
ご覧いただきありがとうございました☺
<関連記事>
【出典】
*厚生労働省 授乳・離乳の支援ガイド(2019年版)
**厚生労働省 ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから。

管理栄養士 鈴木ひかり
管理栄養士歴15年
元行政栄養士(岡崎市保健所にて勤務)
離乳食相談件数1,800件以上
幼児食相談件数1,700件以上
【子どもの食の困りごと】
偏食、好き嫌い、少食、食べむら、
遊び食べ、噛まない等
様々なお悩みをその子その人に合わせた相談にお応えしています。
とよた女性の起業できますproject.ビジネスコンテスト2022
「食農がっこう」審査員特別賞受賞
GIRAFFES JAPAN セミファイナリスト
豊田市親子食育講座等講師

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