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全国のお雑煮の種類と違いを徹底解説!マップ付きで地域ごとの特徴を紹介

執筆者の写真: 鈴木 ひかり 管理栄養士鈴木 ひかり 管理栄養士

更新日:3月3日


管理栄養士が使う砂糖はコレ

管理栄養士 鈴木ひかりです。


お雑煮はお正月に食べる特別な料理

餅や具材、出汁の取り方が地域ごとに異なり、日本全国でさまざまなバリエーションがあります。

実はずっと気になっていたんです、全国のお雑煮。

そしたらなんと!

2025年1月18日(土)~4月6日(日)豊田市博物館で開催されている特別展「和食~日本の自然、人々の知恵~」でお雑煮の展示がありました!


今回は博物館の展示から、全国のお雑煮の特徴をエリアごとに紹介し、地域による違いや食文化を楽しんでいただければと嬉しいです☺



※お雑煮の写真は特別展「和食~日本の自然、人々の知恵~」の展示



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1.お雑煮とは


餅や鶏肉、野菜などをすまし汁で煮込んだ正月料理です。

ひとことで言うと年神様(歳神様)に供えた餅や供え物を一緒に煮たもの。


かつては年越しの夜は餅と各地域の特産物を備え、幸をもたらしてくれる年神様を迎えて、年神祭りを行ないました。

そのお供えを下げて、一つの鍋で煮て作るのがお雑煮でした。

神聖な火と水で年神様を迎え、その火と水で煮るお雑煮を神様と一緒にいただき、家内安全と多幸を願います。

また、一つの鍋で煮たお雑煮を分かち合うことで、一緒に食べる人の心をひとつにする役割も担っていました。

その大切なお雑煮を煮る火をできるだけ汚さないように、前もって準備をする料理「おせち」が生まれました。



2.お雑煮の基本:東西で異なるお雑煮文化


お雑煮の特徴は、大きく分けて 「東日本」と「西日本」 で違いがあります。


お餅の形】

  • 東日本:角餅を焼く(関東を中心に、切り餅を焼く文化)

  • 西日本:丸餅を煮る(関西・九州では餅を焼かずにそのまま煮る)


汁の違い】

  • 関東~東北:醤油ベースのすまし汁が多い

  • 関西~四国:味噌仕立ての地域も多い

  • 中国:お汁粉のような小豆汁が多い

  • 中国・四国~九州:京風と江戸風を折衷したすまし汁が多い


丸餅のお雑煮は京都生まれ。

角餅のお雑煮は江戸生まれ。

そこから大衆化され広まったとのことです。


3.全国のお雑煮マップ


全国お雑煮マップ
<全国お雑煮マップ>

丸餅と角餅の分岐ラインはなんと「関が原」

天下分け目の古戦場はお餅の分け目でもありました。


例外もあります。

角餅圏では、北前船の寄港地だった山形県の庄内地方は、船が運んできた京都の文化が影響して丸餅。岩手県一関市も丸餅のとのこと。

丸餅圏では、高知県や鹿児島県には角餅の地域があります。

丸餅でも香川県はあんこ餅が主流です。

同じ餅でも煮たり焼いたり各地域様々です。

本当に

お雑煮って面白いですよね。


4.各地域のお雑煮一部ご紹介:ユニークなご当地雑煮も


  • 青森県八戸市

    青森県八戸市のお雑煮

    「クジラ雑煮」

    青森県内のお雑煮は基本的には具だくさん。

    南部地域と津軽地域で異なりますが、かつて捕鯨基地のあった八戸地域ではクジラ雑煮が食べられ、じゃがいもが使われることが多いそうです。



  • 東京都

    東京都のお雑煮

    「東京江戸風雑煮」は関東風雑煮とも呼ばれ、「名古屋雑煮」と同じくらい広く分布しています。すまし汁仕立てなのは「ミソをつけない」ように、とのこと。

    ※ミソをつけない=失敗しない、面目(めんぼく)を保つという意味。



  • 愛知県名古屋市

    愛知県名古屋市のお雑煮

    餅の色の白を「城」とかけ「城を焼いてはならぬ!」ということで名古屋のお雑煮は煮るタイプ。すまし仕立ては「ミソをつけてはならぬ!」とのこと。

    いれる具材の「餅菜(もちな)」も「名」に読み替えて「名をあげる!」とかけるそうで。

    ちなみに餅菜は愛知の伝統野菜で小松菜の仲間。緑色は小松菜より淡く、茎の根元の方からも葉が出ています。

    変色が早い(黄色くなりやすい)ため、出荷に不向きのため、現在は小松菜が「正月菜」という袋に入り、年末年始に販売されています。


    東海地方では菜っ葉のみの具が主流。ただし菜っ葉に違いがあります。

    西三河では「餅菜・白菜」が混在、東三河は浜松が近いため「水菜」を使う家庭が多いらしいです。静岡は白菜のみだったり、水菜と大根などが具に入ることが多いそうです。

    岐阜は名古屋のお雑煮とほぼ同じ。プラスかまぼこが乗るなど多少具材がプラスされるそうです。



  • 鳥取県

    鳥取県の雑煮

    山陰は「小豆雑煮地帯」。鳥取のお隣、出雲がぜんざい発祥の地ということもあり、ほぼ「ぜんざい」のような小豆雑煮を食べています。

    小豆の赤色は邪気を払う力があり、縁起がいいとされています。



  • 香川県高松市

    香川県高松市の雑煮

    全国的には変わったお雑煮で有名な香川県。白みそ仕立ての汁にあんこ餅。

    香川県の老若男女が食べているお雑煮だからおいしいはず。

    一度食べてみたいお雑煮です。



5.地元のお雑煮はどんな味?


お雑煮は、地域ごとに特色があり、日本の食文化の豊かさを感じる料理ですね。

くるみダレで食べる岩手県や

牡蠣を入れる広島県などなど

まだまだいろいろなお雑煮がありますね!


「あなたの地元のお雑煮はどんな味?」

ぜひ、コメントで教えてください♫


ご覧いただきありがとうございました☺



<参考>


  • 日本全国お雑煮レシピ 池田書店 粕谷浩子著




 
管理栄養士鈴木ひかりの写真

管理栄養士 鈴木ひかり


  • 管理栄養士歴15年

  • 元行政栄養士(岡崎市保健所にて勤務)

  • 離乳食相談件数1,800件以上

  • 幼児食相談件数1,700件以上


【子どもの食の困りごと】

偏食、好き嫌い、少食、食べむら、

遊び食べ、噛まない等

様々なお悩みをその子その人に合わせた相談にお応えしています。


とよた女性の起業できますproject.ビジネスコンテスト2022

「食農がっこう」審査員特別賞受賞


GIRAFFES JAPAN セミファイナリスト


豊田市育児健康相談・離乳食教室・親子食育講座・パパママ教室等講師

 

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