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1〜3歳の子どもの味付けはどうする?薄味が未来の味覚を育てる理由と実践ポイント


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1~3歳の子育て中のあなた。

こんな疑問を感じたことはありませんか?

「1歳過ぎたら、大人と同じ味付けでいいの?」

「味が薄すぎて、ちゃんと食べてくれるか心配…」

「塩分を控えたいけど、どのくらいが適量?」

1〜3歳は、食事に対する好みがぐんと育ち始める時期。

味付けや塩分をどうするかは、将来の味覚を左右する大切なポイントです。


今回は、親子食育教室や幼児食教室でよく聞かれるこのテーマについて

味付け・塩分の基本と、家庭でできる工夫をわかりやすくまとめました。


そしてまとめていて思いました。

こちら、大人や高齢者にも大事。


食塩の摂取量が多いと高血圧につながるため、ぜひ大人の食事も見直すきっかけにしていただけると嬉しいです。


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についてお話しします。





1.幼児期(1〜3歳)は“味覚を育てる”大事な時期


1〜3歳は、離乳食を卒業し、幼児食へと進む移行期。

大人に近いものを食べ始める時期ではありますが、まだまだ体も小さく、内臓もまだまだ成長途中です。


この時期の食事は、「栄養を摂る」だけでなく、「味覚を育てる」という役割もあり、とても重要。

ここで濃い味に慣れてしまうと、将来的に「濃い味じゃないと満足できない」

そんな舌になってしまうリスクも。

濃い味を好む大人になると、気づいたら高血圧予備軍に…

そうならないために薄味が大事なのです。


濃い味を好む子供は将来高血圧の大人に…

2.どれくらい薄味にすればいいの?目安となる食塩摂取量


では、具体的にどれくらい塩分を控えればよいのでしょうか?

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では

1〜2歳の目標塩分量(ナトリウム換算)は、1日3.0g未満

3〜5歳では、3.5g未満とされています。

成人男性(7.5g未満)や成人女性(6.5g未満)と比べると、子どもは半分以下の塩分量が望ましいことがわかります。


ナトリウムの食事摂取基準(mg/日)()は食塩相当量[g/日]

<表は横にスライドできます>

性別

男性



女性



年齢等

推定平均必要量

目安量

目標量

推定平均必要量

目安量

目標量

0~5か月

-

100(0.3)

-

-

100(0.3)

-

6~11か月

-

600(1.5)

-

-

600(1.5)

-

1~2歳

-

-

(3.0未満)

-

-


3~5歳

-

-

(3.5未満)

-

-

(3.5未満)

6~7歳

-

-

(4.5未満)

-

-

(4.5未満)

8~9歳

-

-

(5.0未満)

-

-

(5.0未満)

10~11歳

-

-

(6.0未満)

-

-

(6.0未満)

12~14歳

-

-

(7.0未満)

-

-

(6.5未満)

15~17歳

-

-

(7.5未満)

-

-

(6.5未満)

18~29歳

600(1.5)

-

(7.5未満)

600(1.5)

-

(6.5未満)

30~49歳

600(1.5)

-

(7.5未満)

600(1.5)

-

(6.5未満)

50~64歳

600(1.5)

-

(7.5未満)

600(1.5)

-

(6.5未満)


※高血圧及び慢性腎臓病(CKD)の重症化予防のための食塩相当量の量は、男女とも6.0gに未満とした。

※行が追加できず64歳までしか記載していませんが、65歳以上の方も50~64歳の方と同じ基準になります。

[参考]日本人の食事摂取基準(2025年版)



3.薄味でもおいしく!味付けの工夫


1.だしやうま味を活用する

  • かつおぶし、昆布、煮干しなど、天然のだしで「うま味」を加える

  • きのこやトマト、たまねぎなど、うま味の多い食材を使う


2. 素材の味を生かす

  • 野菜や魚、肉など、旬のものや新鮮なものを選ぶ

  • 蒸す、茹でる、焼くなど、調理法で風味を引き出す


3. 香りや見た目で楽しませる

  • 青しそやごま、レモンなどで香りづけ

  • カレーなどの香辛料を使う

  • 彩りのいい食材を使って、見た目も楽しく

うま味を活用したり、素材の美味しさを活かしたり、香りや見た目で楽しむイラスト

4.調味料を使うときのポイント


調味料は使ってもOKですが、量やタイミングに注意が必要です。


  • 調理の最後に、控えめに使う

  • 小さじ1/4(1g)単位で調整する

  • “大人の味付け”にしない(大人の感覚だと薄すぎるくらいでOK)


大人が食べて「おいしい」と思う時は「子どもにとっては濃い味付け」になります。

大人が食べて物足りないなと思えばそれが子どもにちょうど良い味付けになります。

また、食塩だけでなく、砂糖やしょうゆ、みそなども「控えめ・薄味」が基本です。


子どもがお移送にご飯を食べているイラスト

味に


5.「薄味に慣れる」ために大事なこと


  • いきなり薄味にするのが不安…そんなときは、少しずつ慣らしていくことが大切です。

    • まずは今の味を10〜20%控えめにしてみる

    • 家族全員で薄味に挑戦する(子どもだけ特別にしない)

    • 「味が薄い=おいしくない」ではないことを、親が楽しんで見せる


    「おいしいね」と言いながら食べる親の姿が、子どもの味覚形成に何より大きな影響を与えます。

親子でおいしそうに食事を食べているイラスト


6.未来の味覚を育てる食事に


1〜3歳の味覚は、これから何十年も続く「食」の基礎になります。

この時期に濃い味に慣れさせてしまうと、将来の食習慣や健康にも影響しかねません。


今の日本人の食塩摂取量は9.8g(令和5年度国民健康・栄養調査)です。

そもそも塩をとりすぎなのです。


大人と同じ濃さの味付けにする必要はありません。

薄味で、素材のおいしさを味わう習慣を育てていきましょう。


自分自身も味付けが濃いかな?と思えば

今からでも遅くありません。

家族で一緒に薄味生活が理想的です。


子どもも、親も、無理なく・楽しく続けられる工夫をしながら

未来の味覚を大切に育てていきたいですね。


頑張ろう!とやっているイラスト


ご覧いただきありがとうございました☺



管理栄養士鈴木ひかりのプロフィールイラスト

管理栄養士 鈴木ひかり


  • 管理栄養士歴15年

  • 元行政栄養士(岡崎市保健所にて勤務)

  • 離乳食相談件数1,800件以上

  • 幼児食相談件数1,700件以上


【子どもの食の困りごと】

偏食、好き嫌い、少食、食べむら、

遊び食べ、噛まない等

様々なお悩みをその子その人に合わせた相談にお応えしています。



とよた女性の起業できますproject.ビジネスコンテスト2022

「食農がっこう」審査員特別賞受賞


GIRAFFES JAPAN セミファイナリスト


豊田市育児健康相談・離乳食教室・親子食育講座等講師

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©Clair Hikari Suzuki

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