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「塩ひとつまみ」で救急搬送|調理の基本の重要性

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先日、中学の家庭科の調理実習で

「塩ひとつまみ」がわからず塩を入れすぎて救急搬送された事故がニュースになりました。

今回はこの出来事をきっかけに

なぜ「ひとつまみ」を知らないと危ないのか

そして 安全に料理を楽しむための基本

管理栄養士の視点でわかりやすくまとめたいと思います。


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1.今回の事件の概要


福岡県北九州市にある中学校で

調理実習のピザを食べた生徒8人が体調不良を訴え

うち6人が病院に運ばれました。


北九州市教育委員会は10日、この問題について

「ピザの生地に規定量以上の食塩を入れていたことが原因とみられる」

と明らかにしました。


ピザのレシピには「塩3つまみ」とありましたが

3つまみの量がわからず

目分量で規定量を超える塩を入れてしまったということです。


生徒は「ピザがとても塩辛かった」と話していたとのことです。



2.塩ひとつまみってどのくらい?


今回の事件の原因は「ひとつまみ」がわからなかったこと。

ちなみに「少々」もよく使われます。

実は指のつまみ方で異なります。



【ひとつまみ】

  • 親指・人差し指・中指の3本の指でつまむ

  • 約1g

  • 約小さじ1/5

ひとつまみ

【少々】

  • 親指・人差し指の2本でつまむ

  • 約0.6g

  • 約小さじ1/8

少々

手の大きさや指の太さ、つまみ具合で幅がありますが、

「目分量」で大量に入れてしまうと塩分過多になります。

いきなり大量の塩を加えると…

✔ 生地が塩っぱくなる

✔ 発酵を妨げる

✔ 味が全体的に崩れる

✔ 体にも負担をかける

といったリスクが高まります。



3.なぜ「塩の入れすぎ」が危ないのか?


塩分(ナトリウム)は体の正常な機能に欠かせないミネラルですが、

過剰に摂ると 体内の水分バランスが崩れます。

体は血液中のナトリウム濃度を一定に保つために調整しようとしますが

急激に塩分が増えると…

  • のどが渇く

  • 吐き気

  • 頭痛

  • めまい

  • けいれん

  • 重度の場合、意識障害

などの症状が出ることがあります。

※医学的には「急性高ナトリウム血症(俗に塩中毒)」といわれます。

ニュースの中学生も大量の塩で

体内の水分バランスが急激に崩れたことが体調不良につながったと見られています。



4.どこで間違いやすい?調理の基本を押さえよう


1.「ひとつまみ」は目安であり、塩の場合は特に注意

塩は少量でも味を強く感じるため、

最初は少なめに入れて味見→足すがおすすめです。


2.「小さじ」で計る習慣をつける

特に初心者や子どもには、

👉 計量スプーンで量を測ること

がとても大切です。

「小さじ1/2」までを塩の上限にして、そこから味見 → 調整していくのと安心です。

「ひとつまみ」や「少々」もよく出てきます。

自分の指でつまむ分量の感覚をつかんでおくと味が安定してきます。


3.経験が “あるかどうか” で差が出る

大人でも「塩ひとつまみって…?」となる理由は、

  • レシピ表記の抽象度が高い

  • そもそも量感を体で覚えていない

  • 味覚感度の違い

などがあります。

「体で覚える」というよりも、計量と味見の習慣をつけることが最も安全で確実です。

計量スプーンだけでなく、今ミニカップで計量できるものもあります。

それらで計量する習慣を身につけておくと味がぶれなくなります。


5.「ひとつまみ」を知らない中学生から学ぶこと


「ひとつまみ」を知らない中学生がいることを責めるべきなのか?

今の子どもたちは、

  • 料理をする機会が少ない

  • 家庭で料理を手伝う機会が少ない

  • レシピは動画や完成形を見ることが中心

  • 計量の基本を学ぶ機会がほとんどない

そんな背景もあるのではないかと。


今は

  • 完成された料理がすぐに届く

  • 分量は“だいたい”でも成立する

  • 失敗しない環境が整っている

時代です。

だからこそ

「ひとつまみ」がどれくらいか実際に体験して覚える機会が減っている可能性があります。

これは子ども個人の問題ではなく、社会全体の変化の影響とも言えるのかもしれません。


わからなければ質問をして確認ができていれば

この事件は起きなかった可能性があります。


✔ こんなこと聞いたら恥ずかしいかも

✔ 周りはわかっているように見える

✔ 急がなきゃいけない空気がある

✔ 正解を求められる環境に慣れている

そんな心理があった可能性もあります。

実は

「質問できる力」も大切な学びのひとつです。

料理は、わからないことがあれば必ず確認する。

特に塩や砂糖など、体に影響する調味料は量が重要です。

「聞く=弱い」ではなく「確認する=安全を守る行動」

という価値観を育てていきたいですね。


6.わからないことは“聞く”大切さ


料理は体験です。

でも、体験には安全がセットで必要です。

だからこそ、

✔ わからないときは止まる

✔ 数字を確認する

✔ 必ず聞く

この3つを、“調理の基本”として伝えていくことが大切だと思っています。

📌 大人ができること

今回のニュースを他人事にせず、

  • 家庭で「これどれくらいだと思う?」と聞いてみる

  • 計量スプーンを実際に使わせてみる

  • 「わからなかったら聞いていいんだよ」と日常的に伝える

こうした小さな積み重ねが、

“安全に料理を楽しめる力”を育てます♪


わからないことがダメだと思いがちですが

わからないことをそのままにする方が怖い。

そんなことを考えさせられるニュースでした。


計量は調理の基本です。

初心者の方や料理が苦手、お子さん

毎回味が違う

そんな方こそ

計量スプーンなどで量って作るのがおすすめですよ。


ご覧いただきありがとうございました。


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管理栄養士鈴木ひかりのプロフィールイラスト

管理栄養士 鈴木ひかり


  • 管理栄養士歴16年

  • 元行政栄養士(岡崎市保健所にて勤務)

  • 子どもの食事相談件数4,000件以上



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