top of page

ピーマン・なす・トマトがうまく育たなかった理由。それは連作障害です

タイトル画像

家庭菜園をしていると

「去年はうまく育ったのに、今年はなんだか元気がない」

「苗を植えたのに、思ったように大きくならない」

そんなこと、ありませんか?

先日、コミュニティメンバーのなおみさんからこんなお声がありました。

ピーマン、なす、トマトを育ててみたけれど、

場所を変えればいいと思ったら思うように育たなかった経験があったとのこと。

茄子が1個しかならなかった時があったんだとか。

その理由を相談していて

「そうか、全部ナス科だったんだ」という気づきがありました。

ピーマン、なす、トマト。

見た目も食べ方も違うので、つい別々の野菜のように感じますよね。

でも実は、どれも同じ「ナス科」の野菜です。

同じ仲間の野菜を連続で育てると病気になりやすい「連作障害」

今日は連作障害についてまとめました。


MENU


1.連作障害ってなに?


連作障害とは

同じ場所で同じ科の野菜を続けて育てることで

  • 生育が悪くなる

  • 病気が出やすくなる

ことです。

たとえば、去年トマトを育てた場所に、今年なすを植える。

去年ピーマンを育てた場所に、今年トマトを植える。

野菜の名前は違っても、同じナス科なので、土の中では似たような栄養を使い、似たような病気や害虫の影響を受けやすくなります。

そのため、同じ場所で続けて育てると

「なんとなく育ちが悪い」

「実がつきにくい」

「苗が元気に見えない」ということが起こることがあります。


2.ピーマン・なす・トマトは同じナス科


家庭菜園で人気の野菜には、ナス科のものがたくさんあります。

代表的なものは

  • トマト

  • ミニトマト

  • なす

  • ピーマン

  • パプリカ

  • じゃがいも

  • とうがらし

などです。


「今年はトマトをやめて、なすにしよう」と思っても

同じナス科なので、連作障害が起こる可能性が高いです。

ここが、家庭菜園でつまずきやすいポイントです。

よく見るとお花の形が似ているので、お花を見るとわかりやすいかもしれません。



3.「何を植えるか」だけでなく「何科か」を見る


家庭菜園では、野菜の名前だけで考えるより

「この野菜は何科かな?」と見ることが大切です。

ナス科のあとには、できれば別の科の野菜を植える。

たとえば、マメ科、アブラナ科、ウリ科など、違う仲間の野菜に変える。

また、畑のスペースに余裕がある場合は、ナス科を植えた場所を何年か休ませる、という考え方もあります。

もちろん、家庭菜園は畑の広さやプランターの数も限られています。

「絶対にこうしなきゃ」と考えると、かえって苦しくなってしまいます。

でも、こういう仕組みを少し知っておくだけで「なんでうまくいかなかったんだろう?」が、「次はこうしてみよう」に変わります。


4.科目一覧表


科目

代表的な野菜の種類

休ませる年数(目安)

ナス科

トマト、ミニトマト、ピーマン、

パプリカ、なす、

とうがらし、じゃがいも

3~4年

ウリ科

きゅうり、すいか、ゴーヤ、メロン、

かぼちゃ、ズッキーニ

2~3年

マメ科

さやえんどう、スナップエンドウ、さやいげん

ソラマメ、枝豆、大豆、黒豆、落花生

2~3年

アブラナ科

キャベツ、ブロッコリー、白菜、小松菜、

水菜、大根、かぶ

1~2年

キク科

レタス、春菊、ごぼう

1~2年

セリ科

にんじん、セロリ、三つ葉、パセリ

1~2年

ヒユ科

ほうれん草、ビーツ、スイスチャード

1年

ヒガンバナ科

たまねぎ、にんにく、ねぎ、らっきょう、にら

1年

シソ科

しそ、バジル、ローズマリー、ミント、タイム

出にくい

ヒルガオ科

さつまいも、空心菜

1~2年

イネ科

とうもろこし

出にくい

バラ科

いちご

2~3年

サトイモ科

里芋、こんにゃくいも

2~3年

※空ける年数は、土の状態・病気の出方・栽培環境によって変わります。

 家庭菜園では、厳密に覚えるよりも「同じ科の野菜を同じ場所に続けすぎない」という

 目安として見てください。

科目別イラスト図鑑

5.比較的連作障害の出にくい野菜はこれ


上記表にはしましたが、比較的連作障害の出にくい野菜・いもがあります。

野菜

メモ

さつまいも

ヒルガオ科

比較的連作に強い。やせた土でも育ちやすい

とうもろこし

イネ科

連作障害は出にくいが、肥料はよく使う

かぼちゃ

ウリ科

ウリ科の中では比較的強め。ただし毎年同じ場所は避けたい

玉ねぎ

ヒガンバナ科

比較的出にくいが、病気が出た場所は注意

ねぎ

ヒガンバナ科

比較的連作に強い。コンパニオンプランツにも使われる

にんにく

ヒガンバナ科

比較的出にくいが、病気が出た土では避ける

にら

ヒガンバナ科

同じ場所で数年育てることもある

らっきょう

ヒガンバナ科

比較的丈夫

しそ

シソ科

比較的育てやすく、こぼれ種でも出やすい

バジル

シソ科

プランターでも育てやすい

ミント

シソ科

強すぎるくらい育つ。地植えは広がり注意

ローズマリー

シソ科

多年草で同じ場所で育てやすい

オクラ

アオイ科

比較的出にくい方。ただし同じ場所ばかりは避けたい

モロヘイヤ

アオイ科

比較的丈夫

空芯菜

ヒルガオ科

比較的育てやすい

こまつな

アブラナ科

連作自体はできることもあるが、虫や病気は出やすい

ほうれん草

ヒユ科

連作障害は比較的軽め。ただし酸性土に弱い

レタス

キク科

比較的出にくい方

春菊

キク科

比較的育てやすい

ごぼう

キク科

比較的出にくいが、土の深さが必要

にんじん

セリ科

比較的出にくい方

パセリ

セリ科

比較的育てやすい

三つ葉

セリ科

比較的出にくい方

こちら、市民活動団体「食農がっこう」でも野菜カードを使ってクイズをやりました。

  1. カードを印刷する

  2. カッターなどで切る

  3. 科目別にグループ分けをする


遊びながら学べて楽しんでもらえました。

よろしければぜひ印刷して使って見てください


[ダウンロード無料]


6.失敗ではなく、次の一手が見えること


メンバーのなおみさんのお話も「うまく育たなかった」で終わりではありませんでした。

ピーマン、なす、トマトが同じナス科だったこと。

同じ場所に続けて植えると、育ちにくくなることがあること。次

は科を分けて考えるとよいこと。

そこがわかると、失敗ではなく、次の作戦になります。

今年はじゃがいもの後に落花生を植えたんだとか。

家庭菜園も、毎日のごはん作りも、同じだなと思います。

うまくいかないときに、「私がダメだった」で終わるのではなく

「理由がわかった」「次は変えられる」と思えること。

それだけで、続ける気持ちはずいぶん軽くなります。


野菜づくりも、食の選び方も、本やネットで調べれば情報はたくさん出てきます。

でも、実際には、「うちの場合はどうしたらいいの?」というところで迷うことが多いですよね。

畑の広さも、日当たりも、育てている野菜も、家族の食べ方も環境もそれぞれ違います。

だからこそ

「これってどういうこと?」

「この場合はどう考えたらいい?」と聞ける場所があることは

とても大切だと思っています。

ひかりのゆる楽キッチンでは、日々のごはんのこと、調味料や添加物のこと、畑や季節の手しごとのことを、ひとりで抱えずに、一緒に考えていく場をつくっています。

正解を押しつける場所ではなく、自分の暮らしに合う「ものさし」を育てていく場所です。

ピーマン、なす、トマトがうまく育たなかった理由が、「同じナス科だったんだ」とわかったように。

食や暮らしのモヤモヤも、一緒に見ていくと、次の一歩が見えてくることがあります。


2026年7月17日㈮ 無料説明会開催決定!

⇩詳細はこちらをチェック⇩

コミュニティ「ひかりのゆる楽キッチン」

ご覧いただきありがとうございました。


ブログ更新のおしらせはメルマガにてお届け中

メールマガジンのご登録はこちら
今すぐGO!

管理栄養士鈴木ひかりのプロフィールイラスト

管理栄養士 鈴木ひかり


  • 管理栄養士歴16年

  • 元行政栄養士(岡崎市保健所にて勤務)

  • 子どもの食事相談件数4,000件以上



【子どもの食の困りごと】

偏食、好き嫌い、少食、食べむら、

遊び食べ、噛まない等

様々なお悩みをその子その人に合わせた相談にお応えしています。



【鈴木ひかり主催教室・セミナー】

食農がっこう詳細はこちらをチェック

個別相談詳細はこちらをチェック


【鈴木ひかりと繋がる】

日々の情報発信はInstagramで行っております


Instagramはこちらをチェック

YouTubeはこちらをチェック



コメント


bottom of page